國富竜也(クニトミ)さん著の「副業の思考法」を読んだ感想をまとめました。
これから副業を始めようとしているサラリーマンや主婦の方にはぴったりの内容となっております。
こんな人におすすめ
・自分に合った副業を実践して、本業とは別の収入の柱を作って豊かに暮らしたい
・低リスクで本当に自分の”やりたいこと探し”がしたい
・自分で稼ぐ力を身につけて、会社に依存しない生活を送りたい
- 自己紹介
ふじパン(@fujipan_mochi)
Contents
國富竜也(クニトミ)さんとは
- 1993年生まれ 28歳
- 三井住友信託銀行→Webマーケ会社に転職
- 本業をこなしつつ、副業ブログで最高月1200万達成後、起業し独立
まだ28歳と若いにもかかわらず、ブログで成果を出し、自分で会社を設立、独立されています。
この書籍を読み、クニトミさんがブログで食べていけるようになるまで
決してトントン拍子で収入が伸びていったわけではなく、紆余曲折を経ながら
本業をこなしつつ”時間”と”労力”と”継続的な努力”を最大限副業に注いでいたことで
ようやくMax1200万円/月を達成できたことを痛感しました。
つまりクニトミさんはブログで稼げるようになるまで
並大抵ではない努力されているということです。
やはり「簡単にお金を稼ぐ方法はない」ということを知らされたと同時に、
自分も様々な副業にチャレンジし、自分の可能性を広げていきたいと感じました。
では早速本編に入っていきましょう。
今すぐ副業をすべき2つの理由
- 理由1:個人で稼ぐ力を得る必要があるから
- 理由2:本業ではない、やりたいこと探しができるから
1.個人で稼ぐ力を得る必要があるから
- 老後における夫婦二人の日常生活費の平均額は月22.1万円
- 加えてゆとりある生活を送るための上乗せ費用は14万円、計36.1万円が必要
- 60歳で定年退職後、夫は84歳、妻は89歳まで生きるとすると老後資金は1億3429万円必要となる
老後資金2000万円問題が昨今叫ばれていますが、
上記のようにゆとりある生活を送ろうと思うと2000万円でも全然足りません。
少子高齢化が進む中、20~30代といった若者たちは年金をもらえる保証もないですし、
個人で稼ぐ力を身につけておかないと将来絶望する可能性が高まります。
2.収入が減り、支出が増える時代に突入する
- サラリーマンの年収が伸びない
- 年金がもらえるかわからない
- 終身雇用制度の崩壊
- 年功序列制度の廃止
- 大手企業のリストラ
- 退職金の減額
サラリーマンの平均年収は日本は1989年から2018年の29年間減少し続けています。。。
そして同じ年収でも税金負担の増加、物価上昇などにより
手取り金額はさらに下がり続けているということです。
- 所得税・住民税・社会保険料の負担は増加
- 消費税は3% → 10%に増加
- 物価は上昇し続けるが、給料は増えない
- 医療費・介護費の負担増加
さらに少子高齢化により、働き手の減少が現実化している中、さらに増加し続ける税負担から
日本の未来はかなり残酷であることがわかります。
先進国の中でも、日本の賃金上昇率は圧倒的下位です。。。
この事実を知った上で、これからどう動くかはあなた次第ですが、
少なくとも私は”危機感”を持ちましたし、本業とは別の収入の柱を作るべきと感じました。
3.本業とは違う、やりたいこと探しができるから
- 部署移動や転職が伴い、環境の変化が大きい
- 思い切って別業界に転職するも「蓋を開けてみるとつまらない…」ことも
本業ではやりたい仕事があっても、部署移動、会社を辞めて転職などが伴い
気軽にやりたいこと探しはできません。
また思い切って別業界に飛び込むも「蓋を開けてみるとつまらない…」
と陥ることも少なくありません。つまり転職にはリスクがあるということです。
副業は上記のようなリスクなしに、
本業を継続しながら、気軽に”やりたいこと探し”ができるのです!
クニトミさんは下記のような副業で”気になる仕事”を片っ端から挑戦していったそうです。
- プログラミング
- デザイン
- 営業
- 投資信託
- 仮想通貨
- ブログ
- Webライター
結果、プログラミング、Webデザインなどの副業は向かないけど
ブログは向いている!と適性を判断できたそうです。
クニトミさんはブログでの副業経験からWebマーケティング会社に転職しても、
ミスマッチなく楽しく業務に取り組めた経験があります。
- 低リスクでやりたいことにチャレンジ
- 適性を判断
- 転職後のミスマッチを回避
上手くいく「副業の選び方」3ステップ
【ステップ1】副業する目的を決めよう
- 本業ではできない”やりたいこと探し”のため
- 本業に関連する業界の経験とスキルを得るため
- 時間や場所に縛られないスキルを得るため
- 自分が社内外でも活躍する場所を広げるため
- 自分とは異なる業界の人脈を形成するため
- 体や健康に関する知識を身につけるため
- 転職をするため
会社のモヤモヤを吹き飛ばす副業の思考法
上記はあくまでも例ですが、クニトミさんは副業する目的をまず決め、
目的から逆算して、自分に合った副業に挑戦することをおすすめしています。
- 副業する目的を決める → 時間と場所に縛られない働き方をしたい
- 取り組むべき副業を洗い出す → ブログ、プログラミング、Webデザイン、Youtube
- 今やるべきことを洗い出す → ブログを選択 → サーバーの契約、ドメインの取得、ライティングの勉強
”稼ぐ”だけを目的としてしまうと、「理想と稼げない現実とのギャップ」
ばかりに目が行ってしまい、取り組む過程で得られる貴重な経験やスキルを
見逃してしまい挫折もしやすいからです。
会社のモヤモヤを吹き飛ばす副業の思考法
ブログは特にそうかもしれませんが、
”稼ぐ”ことを考えると時間単価は合わないかもしれません。
(特に立ち上げ初期は時給数円とかが普通と思います。。。)
お金だけが目当てだとブログが継続できないのは至極当然のことかもしれません。
しかしブログに取り組むことで得られるスキルは本業だけやっていても得られないものです。
- マーケティングスキル
- ライティングスキル
- セールススキル などなど…
もし自分の好きなジャンル、副業であれば、たとえ稼げなくても
副業を経験して得たスキルは人生の質や趣味の質を高めてくれるでしょう。
【ステップ2】リスクの高い副業はやめよう
- 仮想通貨
- FX
- 投資信託
- 株式投資
1.仮想通貨と2.FXについては個人的にも投資ではなく投機(ギャンブル)のためおすすめしません。
しかし3.投資信託と4.株式投資はお金を働かせてお金を増殖させることができる”投資”ですので、
余剰資金がある方はおすすめしています。
ネット証券で、手数料が安く規模の大きい、米国もしくは全世界株のファンドを選択すれば
長期目線では限りなくリスクが低く、資産増加が可能になるためです。
↓私のインデックス投資成績はこちら
間違えても地方銀行や保険会社のぼったくり投資信託などには
引っかからないように気を付けましょう。
話がそれましたが、クニトミさんは下記のような流れであれば投資することをおすすめしています。
- 自己投資して自分で稼ぐ力を身につける
- 1.が波に乗れば業務委託やアルバイトを雇い外注化、事業化
- 1.と2.で余った資金を金融投資に回す
投資はあくまでも余剰資金でやるべきであり、その余剰資金を増やすためにも
まずは自分の”稼ぐ力”を身につけることが大切だということですね。
【ステップ3】すぐに一人前になれる副業はやめよう
- アルバイト(カフェ店員、ビルの清掃員)
- 日給の肉体労働
- データ入力
- アンケートモニター
- 事務手続き代行
- ポイ活
つまり替えがきく「誰でも簡単に仕事ができるようマニュアル化された仕事」
はしないことをおすすめしています。
このような仕事は半年もすればだれでも業務がこなせるようになり、
時給の上限がすぐ来てしまいます。
一方でプログラミング、Webデザインなどの「すぐ一人前になれない副業」は
アルバイトなどに比べて、参入障壁が高く替えがきかない人材となれるので
時給も青天井で伸びやすい特徴があります。
気になる副業に挑戦しよう
興味がある副業が洗い出せたら、
- どれが自分に合っているのだろう?
- どれから始めたらいいんだろう?
と悩むところですが、
クニトミさんはとにかくやってみることをおすすめしています。
なぜなら、実際にやってみないと適性を判断できないから。
いろいろな副業に挑戦して、「プログラミングは絶対自分にむいているな!」と思っのに、実際にやってみるとあまり好きになれませんでした。
その一方で、「自分は文章書くの苦手だし、絶対にブログには向いていない!」と決めつけていたのですが、実際にやって見ると毎日ブログを書くくらい打ち込めたし、好きになっていったのです。
会社のモヤモヤを吹き飛ばす副業の思考法
深いですね。。。
やはり行動して、実際にやってみることがいかに大事かが上記の文章でわかります。
行動 → 挑戦 → 自分に適性があるのか判断 という流れですが、
第一歩目の”行動”できる人は意外と多くないのが現実かと思います。
まずは”行動”して、副業への第一歩を踏み出すことが大切ですね。
これからの時代に「オススメの副業9選」
- ブログ
- Webライター
- プログラミング
- Webデザイナー
- Youtuber
- 動画編集
- Youtubeのサムネイル制作
- Webバナー制作
- ライブ配信(配信者)
クニトミさんは上記9つのおすすめ副業を提案しています。
どれも収入が青天井になる可能性がある副業ですし、たとえ収入が入らなくとも
スキルが得られるものばかりですので、自分が興味ある副業に”行動”し挑戦してみましょう!
副業で成果を出す3ステップと3つの心構え
副業で成果を出す3ステップは下記の通り。
- まずは時間を作る
- 小さな資金を作って、時間を買う
- 周囲の悩みを解決しつつ改善
【ステップ1】まずは時間を作る
クニトミさんの副業リーマン時代のタイムスケジュールは下記の通りです。
【平日】
5:30 起床。ブログ執筆開始。
7:00 職場へ向かう。移動中も記事の構成を練る
8:00 本業の仕事開始
12:00 お昼休憩。ランチ後近くのスタバで30分副業
13:00 仕事再開
20:00 本業の仕事終了。近くのカフェで副業再開
23:30 帰宅
24:00 就寝
【休日】
6:00 起床。12時間ほどブログ執筆。
24:00 就寝
クニトミさんは無理やり副業への時間を捻出してこのスケジュールになったそうです。
ですが、並みのモチベーションじゃこの生活は続けられないと思います。。。
おそらくクニトミさんはブログ執筆に対して、稼ぐだけでなく
読者への知識の貢献とか反応が面白いといった楽しみを見つけながら継続できたのではないかと
推測しています。
一方でブログ一本で食べていけるくらいになるには、やはりこれくらいしないと
ダメだという指標でもあると思います。
我々のような一般のサラリーマンがクニトミさんレベル(月収1200万円)になろうと思うと、
最低限これくらいの継続的な努力が必要ということです。
ですから副業でお金を稼いで悠々自適の生活を送るには、
”時間”と”労力”と”継続的な努力”がやはり不可欠ですね。
【ステップ2】小さな資金を作って、時間を買う
- 10~20万円ほどの資金を用意する
- 具体的には「ルンバ、食器洗い乾燥機、乾燥機付き洗濯機」を購入したり、「家事代行サービスを利用」することで家事を自動化する
- 2.で生まれた時間を有効活用し、副業に時間を充てる
上記のような家電やサービスを利用することで、
時間が生まれ、副業時間に充てられるのであれば積極的に利用するべきですよね。
私も下記ロボット掃除機「deebot」シリーズを愛用しており、掃除の時間が極端に減りました。
最近の家電は優秀なので、数万円で満足できるパフォーマンスを出してくれるので買いですね!
時間は有限ですので効率よく時短家電を利用して、副業への時間を捻出していきましょう!
↓deebotシリーズおすすめです。1万円台で購入できるものもあるので確認してみてください。
【ステップ3】周囲の悩みを解決しつつ改善
ブログにせよ、Youtubeにせよ、プログラミングにせよ、
副業をするなら、まずは知り合い、友人、もしくはSNSのフォロワーが
抱えている悩みを解決していくのがオススメです。
会社のモヤモヤを吹き飛ばす副業の思考法
いざ副業に取り掛かれる時間が確保できたら、
次は自分のいかせる知識を利用して”目の前の一人の悩み解決する”ことが第一歩ですね。
- 同じ悩みを抱えている周囲の人々の解決につながる
- その悩みに関連するマーケットがあるのか?ある程度の市場規模を推測できる
- 追加で悩みを解決してほしいと相談がくると、さらに知識が付き、難易度の高い相談にも乗れ、仕事がより増えて好循環になれる
読む人、見る人にとってメリットがない自己満足のブログはいくら書いても
見に来る人は一向に増えないです。
ですが上記のような”悩みを解決する”ことにフォーカスした記事を積み重ねられれば、
同じ悩みを持った人は世界中必ずいますし、より多くの人に情報を届けることができます。
悩みを解決できる記事を積み重ねていくことで、Googleからも信頼が得られ
よりユーザーの満足度向上につながることができますよね!
【心構え1】「やりたいこと」よりも「やるべきこと」に取り組もう
やりたいことの延長線上で、やるべきことにも取り組んでいかないと、
対価としてお金を受け取れない
会社のモヤモヤを吹き飛ばす副業の思考法
副業でビジネスをするにあたっては、やりたいことだけやっても成果は出にくいです。
例えば先ほど述べたような、
自己満足の記事や動画を公開してもユーザーから求められていないと
副業ビジネスの観点からは稼ぐことにはつながりません。
つまり副業を行う上で念頭に置くべき考え方は
「やるべきこと=ユーザーのニーズ解決」を行うことです。
【心構え2】「副業」ではなく「複業」という意識を持つこと
僕が副業するときに、最も大切にしていたスタンスは
「『副業』ではなく『複業』という意識で取り組む」です。
会社のモヤモヤを吹き飛ばす副業の思考法
ここが本書の一番の肝だと思います。
自分にとっては副業でも、それは誰かにとっての本業であり、
そのライバルたちよりも「お客様、ユーザー、マーケット」に対して
価値提供をできないと稼げない、ということです。
本業で活動しているライバルたちは一日のほとんどの時間を費やせるが、
副業で取り組む人たちは彼らの4分の1以下の時間で成果を出す必要があります。
クニトミさんは副業だからといって生半可な気持ちで取り組んでいても
本業で取り組むライバルたちには勝てない。
だから副業は本業を掛け持ちする複業と捉えて、絶対に成果を出すという覚悟をもって
取り組まないと成果は出ないとコメントしております。
副業は単なるサブの仕事ではなく、複数の本業を掛け持ちすることであり、
両方の本業でやり抜く姿勢で絶対に結果を出すという覚悟をもって
取り組まないと成果は出ないのです。
会社のモヤモヤを吹き飛ばす副業の思考法
ここは非常に大事な考え方だと思っており、
やはりクニトミさんレベルにまで到達するにはこのくらいの覚悟をもって
継続して努力することができないと成果は出せないということです。
「楽して稼ぎたい」と考える方は多いと思いますが、現実そんなものはなくて
”成功”は信念をもって、努力し続けられる人が勝ち取るもの、だと
この書籍を読んで再認識させられました。
【心構え3】「お金」よりも「経験」に目を向けよう
- お金を稼げない時期は誰にでも必ずある
- お金が稼げなくても経験、知識を稼いでいると捉える
- スキルを必要とする副業は指数関数的に収益が伸び、かつ収益の上限はないので途中であきらめないことが大切
トップブロガーであるクニトミさんでも
ブログを毎日必死に書き続けていても月1万円も稼げない時期が8か月続いたそうです。
しかし9か月目から収益が上がり始め(3~7万円/月)、そこから爆伸びしました。
25か月目には484万円/月と指数関数的な伸び率、驚異的な収益力ですね。
だからこそクニトミさんは「稼げない時期=経験を稼いでいる時期」で、
その経験が後のお金を稼げる時期の土台に繋がっていくと捉えています。
お金が稼げない=やっても無駄と捉えるのではなく、
経験や知識を稼いでいると前向きにとらえ、腐らず努力し続けることが重要ですね。
まとめ
トップブロガーであるクニトミさん著の書籍「副業の思考法」の要約と書評を
書かせていただきました。
一番心に響いたのは、
「副業を複業と捉え、本業と同じように取り組むという覚悟」です。
その覚悟が本業をこなしつつ、有効的に時間を捻出して
あの副業リーマン時代のタイムスケジュールになったのだと痛感しました。
- 「やりたいこと」よりも「やるべきこと」に取り組もう
- 「副業」ではなく「複業」という意識を持つことを向けよう
- 「お金」よりも「経験」に目を向けよう